金継ぎとの出会い
蚤の市で出会うヴィンテージの器が好きで
例えばロンドンの蚤の市で見つけた白いスープ皿、コペンハーゲンのヴィンテージショップで買ったミックス調のグリーンのカップ。
すごく気に入っていたのにひびが入ったり、欠けたり、もう二度と同じものは探せないし、買い足すこともできない、捨てられない。そういう残念な器が長年手元にありました。何とかまた使いたいな、どうにかならないかな、という気持ちで調べて知ったのが金継ぎ。その当時はどこで誰がやっているのかあまり情報はありませんでした。いつか金継ぎしてもらいたい、と思いながらどうしても手放せないものをいくつか手元に残したまま、仕事も忙しく、時が過ぎ・・・
自分でも金継ぎができるんだと知ったのは東京で教室を始めたある先生のことをインスタで知ったとき。席に空きがないということで3ヶ月くらい待ったでしょうか。
そして初日、かなり張り切って行ったのですが、竹ベラをカッターで削り、道具を自分で作ることが初日のタスク、他の人の作業を眺めながら、説明を聞いてほぼ終了。慣れない作業で手にまめができてしまいました。力を入れ過ぎてしまったのでしょう。しかしこれは自分の教室を考えている今になってみると、初日の時間の使い方としてはもう少し何か楽しいことや、勉強になることがあってもいいなと思います。
3か月後くらいでしょうか、初の完成品ができたのは。思いのほか時間がかかること、次の作業が予測ができないこと、乾かす時間が必要ですぐに次に取り掛かれないこと、このあたりが想定外でした。そして早く次の作業に取り掛かりたくてイライラしてしまうこともあったり、どうやら普段の仕事の段取りとは全然流れが違うらしい・・・と気が付いてきたのはだいぶ後のことです。